創価学会の研究

特に様々な媒体で取りざたされたり、公明党が内閣の一部を占めるようになっているところとの関係があることから創価学会に対する疑問というのは 日本に住んでいるとちょくちょく感じるところ。

 

その創価学会の具体的な行いや、教団としての様々な行為、変遷についてその真偽を別として事実(?)のみを淡々と描いている。

 

#本文からポイントとなる箇所を引用

 

学 会員へのなりかた

 入会希望カードの記入(転居の度に対象地域の組織に引き継がれる)

 ⇒会友へ

 三か月間に座談会に3回以上参加する。

  座談会(会員への集まり:月1回)への参加

   会としての連絡事項や教学の講義、会員の体験を話す体験交流

 入会記念勤行会に参加して「御本 尊」を受け取る。

 地区代表者などが随伴して自宅の仏壇に御本 尊を安置する(入仏 式)

 ⇒正式会員へ

 

 御本 尊 ー 日蓮が図顕した「南無妙法蓮華経」の曼荼羅を血脈を継ぐ

       代々の日蓮正宗の法主が書き写したもの

       ごく小さな長方形の紙切れ

       日蓮正宗から破門されたのちは同じく破門された寺に残る紙を

       利用しているらしい。

日々の行い

 勤 行 御本 尊に対して声に出してお経を唱える行為

  朝と夕の2回。それ以外は必要に応じてお題目を唱える。

 

 勤 行で唱える内容

  日蓮が弟子に法華経のどこを読むのがよいか聞かれた際に答えた箇所

  (「方便品第二」「如来寿量品第十六」)。

 

 お題目

  南無妙法蓮華経と唱えること

 

会員のつとめ

 入会を勧めた人を紹介者。勧められた者が新入会者。

 その他かかわりのある会員を先輩と呼ぶ。

 

 朝・晩の勤 行の実施とお題目を唱えること

 聖 教新聞の購読

 月刊誌 大白 蓮華の購読

 他人に入会を勧める(折伏[しゃくぶく])

 

 財務  寄付

  毎年12月に期間を設けて ご供養 を募る(1口1万円何口でも)

  5月3日 公布基金

 

変遷

 戦前 創始者 牧口常三郎創価教育学会を立ち上げる

 創価教育学会体系を著し、価値を創造する教育を研究する「学会」として組織

 考えが日蓮の教えに通じることを知り、日蓮正宗に帰依する。

 日蓮正宗の在家組織として戦前に3000人の会員を擁する(教員が主)

 思想統制により牧口と牧口を慕う後の二代会長戸田は捕えられる。

 高齢の牧口は獄中で死亡。敗戦直前に出獄した戸田により再建がなされる。

 三代目会長は池田大作

 二代目戸田により地方を手始めに参議院議員選挙に挑戦し当選を果たす。

 元は創価学会文化部であったが、公明政治連盟へ発展し64年に公明党となる。

 国政参加への目的は日蓮が望む「広宣流布」の達成の証である「国立戒壇」の

 建立を国会の過半数の賛成をもって行うという宗教的な目的だった。

 しかし、国が特定の宗教を支援することは政教分離に背くとの批判が出たため、

 日蓮正宗の本山である大石寺に大本堂を建設したことをもって国立戒壇が成った

 と見做したかったが、日蓮正宗を厳格に捉える別の会派と争いになり、後に

 日蓮正宗を離脱(破門される)こととなった。

 

効用

 座談会の体験交流では他の会員との交流がなされ、交通が不便な時期に特に地方

 から出てきた人に地域のバックアップとして機能した。

 海外(SGI[創価学会インタナショナル])では 主に自律を求められるキリスト教の

 教えよりもより密にフォローのある体験交流に対して人気があるようだ。

 

 

創価学会の研究 (講談社現代新書)

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